- インタビュー
プロフェッショナルランク
――GEAR・UPに所属する前は、どんな進路を歩んできましたか?
大学に通いながら専門学校の夜間生をしたり、他の養成所に通ったり、預かりで事務所にお世話になったこともありました。退所してからは、舞台に出演したり、会社員をしながらフリーで活動していました。
――当時、声優としてのキャリアに不安や行き詰まりはありましたか?
ありましたね。
アニメや吹替をやりたい、と思った時に、やはり事務所に所属していないと、オーディションを受けること自体が難しいと感じていました。
「やりたい」という気持ちはあるのに、そもそも挑戦できる場所に立てていない――
そんなもどかしさがありました。
――GEAR・UPを知ったきっかけを教えてください。
Xで、たまたまGEAR・UPのポストが流れてきたのがきっかけです。
――そこから「ここに行こう」と決めた決定打は何でしたか?
全員とマネジメント契約を結ぶ、という点と、説明会に参加して実際にお話を聞いたことです。
その中で言われた言葉が、すごく印象に残っています。
「今まで対面でレッスンを受けてきたなら、次は“実践”を想定する必要がある。
スタジオの中じゃ相手役も音響監督も、目の前にはいない。あるのは、マイクだけ。だから、オンラインで問題ない。
交通費や移動の時間が浮くなら、その分のお金と時間を、感性を磨くことに使ったほうがよくない?」
それを聞いて、「確かに……」と、すごく腑に落ちたのを覚えています。
――実際に所属してみて、「他と違う」と感じた点は?
基本的に、すべてがオンラインなことですね。
レッスンも、事務局の方とのやりとりも、全部オンラインで完結します。
同期とも、ちゃんと会ったのはボイスサンプル収録が初めてでした。
現場で実際に会えた時は、ちょっとテンションが上がっちゃいました……!
――レッスンやサポートを受けてみて、率直にどう感じましたか?
最初は、正直少し戸惑いもありました。
これまで対面レッスンしか受けてこなかったので。
平松さんのレッスンは、自分で録音したデータを提出して、個別にフィードバックをいただけます。
時間内に試行錯誤して、それに対してもすぐフィードバックをもらえる。
後で聞き直すこともできるので、落ち着いて聞くと粗が見えてきたりもします。
一度やって終わりではなく、リトライを重ねられる。
それに対しても、ちゃんと個別で見ていただける。
「これ、結構贅沢では?」と思っています。
――フィードバック受け放題については、どう感じていますか?
絶対に成長に繋がっていると思います。
感覚的には、ほぼ毎日レッスンを受けているような状態です。
自分のやったことを、自分以外の誰か、しかも事務所の方が直接聞いてフィードバックしてくださる機会って、なかなかないと思います。
フィードバックも、
「ここは良い」
「こうしたらもっと良くなる」
という形で返していただけるので、次に進むためのヒントがあります。
手掛かりもなく迷走する、という状態にならないんです。
提出時に自分のポイントを書き起こすことで、「自分は何をどうしているのか」を考えたり、言語化する訓練にもなっていると感じています。
――結果的に1年目から100本以上のオーディションを受けることになりましたが、その数については?
ありがたいこと、この上ないです。
せっかくこれだけチャンスをいただいているので、「もっと打率を上げたい!」という気持ちにもなります。
結果として、またフィードバックやレッスンの課題に戻ってくる。
ちゃんと循環している感覚がありますね。
――外画で主役が決まった時の気持ちを、話せる範囲で教えてください。
最初に出演決定のご連絡をいただいた時は、まだ配役を知らなくて。
数日後に「主役です」と伝えられて、
びっくり → 動揺 → 嬉しい、がじわ?っと来ました。
そのあと収録日程を見て、「やばいぞ……」と思って、すぐチェックの時間配分を考えていました(笑)
たまたま別の収録予定も重なっていて、嬉しい、ありがたいという気持ちはありつつも、正直、
「やるしかないぞ!私!!」と震えていましたね(笑)
――他の養成機関や事務所と比べて、GEAR・UPで過ごす時間は違いますか?
対面ではない、という点もあると思いますが、いわゆる「わいわいした雰囲気」ではないかもしれません。
冷たい、というわけではなくて、オフィスのような、「仕事をするべき場所」という感覚に近いです。
――声優を続けていくうえで、今一番大事にしていることは?
自分の管理だと思っています。
演技だけではなくて、
・体調管理
・どのくらい寝たら調子が良いのか
・何にどれくらい時間がかかるのか
いろいろな面で、自分を知っておくことが大事だと感じています。
スキルアップももちろん大切ですが、自分のことを理解していないと、続けられないなと。
――今、進路に悩んでいる人に伝えたいことはありますか?
環境が変わることや、最初の一歩って、やっぱり怖いですよね。
私もビビりなので、すごく分かります。
それでも、とりあえず「やりたい」と思えたことなら、やってみるのが吉だと思います。
やってみたら、違うと感じることもあるかもしれません。
でも、それもやってみないと分からないですし、「違う」と分かること自体、
意味のないことではないと思います。
どんな環境なら自分が頑張れるのか、それを知れるきっかけにもなるかもしれません。
――最後に、今後の目標を教えてください。
継続してお仕事を任せていただけるようになることが、まず一番の目標です。
アニメにも出たいですし、大好きなディズニー作品に関われたら……
というのも、夢のひとつです。
ゲームなら、「魔法使いと黒猫のウィズ」に出たいです!
まだまだ目標も、夢も、挑戦したいこともたくさんあるので、まずは目の前の課題をひとつずつクリアして、しっかり実力に変えていきたいと思っています。