Hはかく語る#08.切り替える

レッスン風景

未だ宮里藍さんが現役のころ、とあるインタビューで言っていた。

『パットに向かう時、グリーン手前に一本のラインが見える。そのラインを踏み越えた瞬間に戦闘モードになる。』と。

記憶で書いているから正確ではないが、言いたいことは合っていると思う。

ゴルフのラウンドは長い。その間、集中し続けることは不可能だし、もしそんなことをしたら恐ろしいほどの体力を消耗するだろう。
要は、【いつ】・【どれくらい】集中するのか、そして【リラックス】するのか!その切り替えポイントがラインとなって見えるということだ。皆さんは、演技の勉強をする際、この【ライン】がみえているだろうか?いや、見ようとしているだろうか?

稽古場は、勉強をする者にとって、我々の【スタジオ】と同じ意味があるのではないだろうか?

稽古場の扉を開けて、中に入るとき戦闘モードに切り替わっている人が、多いとは感じられない。

同じ空間でレッスンする人たちとのコミュニケーションは必要なことだし、仲良くなるのは当然だろう。何しろ、趣味嗜好が同じ(似ている)人間の集まりなのだから・・・
だからと言って、ずっと楽しい趣味の会話をしているのはどうだろう?そんな会話は稽古場の外でいくらでもできないか?稽古場の中では、話すべきことがもっと他にあるはずだ!と思えないのか!?

自分なりの【切り替えライン】を、早く作れるようにして欲しい。

【切り替える】は、とても大切なことなのである。

友の1【僚友】白石稔

白石稔

白石稔

言わずと知れたガジェットリンクのエース声優です。

まあ、本人は、エースではなく2番手というポジションが好きらしいのだが・・仕事に子育てに日々全力を尽くす熱血漢です。

白石と初めて会ったのは、2003年テレビ東京で放送されたアニメ【D・N・ANGEL】そっか、もう15年も前なんだなぁ。
白石演じる冴原剛の父親、冴原警部役でした。久しぶりのアニメで、初の40代キャラ、結構浮足立っての現場でしたが、白石との親子関係はとても楽しかった。
ある時スタッフさんから『さすが、親子だね。テンションの上げ方がそっくりだ!』と言われたことがあり嬉しかったことをハッキリ覚えている。

そんな白石とは、これからの声優のあり方、後進にしてやれること等々、結構まじめな話もしたりする。だが、共通の趣味の話となると・・・やはり【特撮】か!
昨今、特撮番組にも声優は欠かせない存在となっているし、特撮が好きな声優も実に大勢いる。だが、その多くが戦隊とライダーという東映系に偏っている(気がする)
このブログの事を話し、『二人で特撮談義をしよう』と話しかけてみた。その時、『出来るだけ東映ではない処を!』と誘ってみた。

『じゃあ、手始めに【アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!】からいきますか?』

なんと、マニアックな・・・そこからかぁ
でもいきなりそのタイトルを言われてついていける自分にも笑えた!

ということでスケジュールを合わせていろいろな場所で、様々な特撮について白石と話し倒そうと思います。どんな作品が出てくるのか・・・どんな特撮愛が湧き出してくるのか!
乞うご期待!!(気長に待っててね)

しゃあない友人帳~前書き~

関西の方では、『仕方がない』をこう言います。
この友人帳は、恵まれないこと、理不尽なこと、不自由なこと等が多い(役者)人生ですが、そんな壁を前にして立ち止まらず、『しゃあない』精神で前向きに何にでも興味を持ち、自分を磨き続けたいと考え、新しい刺激をどん欲に受け止め、感性を高める!!
と、言うような屁理屈をこね、自分が遊ぶことを正当化している私が、同好の士たちとの雑談をしたためていくモノです。
他事務所の方をこの場に出すのは、問題が山積みになりますので、取り合えず、ガジェットリンク内で同じ趣味を持つ役者を捕まえていこうと思います。
つまり・・・社内交流録です・・・・

あれ、気付きました?

『社内としゃあない』はい、単なるダジャレ親父ギャグ的なタイトルです…スイマセン…

【連載コラム】今更聞きづらい演技の基本!

レッスン風景

【1】演技をするってどういう事?

何をどう考え、どんなことに気を付ければ良いのか…

今でこそ講師としてフル稼働しているが、演技を始めた頃、『平松ちゃんは、何も言ってくれなくて、冷たい』とよく言われた。何をやっても何となく様になる…器用な奴だと思われていたからだ。
だが、私的には、常に精一杯だったし、下手な自分が人の演技に口を出すなんてとんでもない!と思っていたのだ。

では、何故、演技初心者の私が『何となく様になるセリフ』が喋れていたのか!?

子供の頃、大好きで見続けた海外ドラマやアニメのおかげなのだろう。無意識下に様々な『喋り方』がインプットされていたのだ。
だから、最初は困らなかった。だが、それでは、当然長続きしない。そう、演技とは、全て意識的なもの(嫌な言い方をすれば、計算されたもの)でなければいけないのだ。

 

【2】声優の演技って、特殊なもの?①

以前は先輩方に『俳優の演技』と『声優の演技』は違うのか、それとも同じか?あなたは、どう考え、教えているのか、と良く聞かれた。

内心…求められている答えが分かっていながら、『違うと思っています』と答える。
すると、必ず『違う、同じ!!』と、お叱りを受ける。『演技の基本は同じ』と。
…そんなことは、百も承知である。

では何故、有名な俳優さんがアニメ初挑戦でのインタビューで『アニメは大げさに喋らないとダメでしょう』というコメントをすることが多いのだろう。
世間一般的にもそう認識されていることが多い。声優以外の人にとって声優と俳優は演技の仕方が違うのである。
だからアニメを主に観て育って来た声優志望の若者にとって『違う』と言ってあげた方が分かりやすいと思う。
それ故、敢えて『違う』と言い切るようにしているのである。

 

【3】声優の演技って、特殊なもの?②

では、何故『アニメ声優のセリフは大げさだ』というような認識が生まれてしまったのか…逆のパターンで考えてみよう。
有名な俳優のアニメでのセリフが物足りなく感じたことは無いだろうか?もっとうまいはずなのに何故?と思ったことは無いだろうか?
人は、視覚が80%と言われるほど目からの情報に頼っているのである。名優と言われる方々の表情は素晴らしい!あとたった20%のセリフが加われば100%になるのである。だから、いつも20~30%でセリフを言っている。
仮にそれ以上で喋ると煩くなってしまう(俗にいうところのくさいセリフ)のだ。
もう分かったと思うが、声優は、音だけで100%を目指さなければならない。
『声だけ』と言わなかったのは、SEやBGMなども含んでいるからである。
聞き手に、より分かりやすく感情を表現したいという思いが強いからこそ、の表現なのです。

 

【4】大切な7・5・3

若い人に演技の考え方を分かりやすく、印象的に伝える為には、どうすれば良いか!
そんなことを考えながら、教えているうちにこの『7・5・3』に辿り着いた。
といっても、今はこの『7・5・3』が良いと思っているというだけの事。この先どんどん考え方が変わっていくことは、目に見えている。
だが、とりあえず芸歴36年、講師歴21年の私が現状辿り着いた一つの考え方です。
『物は試し』一度、時間がある時にでも、皆さんなりに検証してみて下さい。
特別な事は、何もありません。どれも、『ああそんな事か、分かっているよ』と、言われてしまうかもしれません。
でも、知識として分かっているということと、それが『腑に落ちる』まで考えたことなのか…それが、大切な事なのです。

では、まず初めに『7』から…『役者にとって大切な7つの力』です。

 

【5】役者にとって大切な7つの力

実は、昨年の夏頃までは、『5つの力』と言っていました。
しかし、余りにも軟弱(色々な意味で)な人が多いので、今年から敢えて2つ付け足しました。

1.体力

2.気力

3.読解力

4.想像力

5.表現力

6.集中力

7.??力(何でしょう!?お楽しみ)

◆第1の力…【体力】
前回『ああそんな事か、分かっているよ。』というようなことばかりです。と書いたと思います。そう、誰もが知っているはずです。【体力】が無ければ(健康でなければ)何も出来ないと!
それなのに、それなのにです、すぐに体調を崩す人の多いこと!余りにも【体調管理】が出来ていない。だから、敢えて【第1の力】として付け加えました。

一般の人は、仕事が終われば、後は自由な時間です。しかし、『声優になりたい、いや声優になるんだ』と頑張っている人は、その時間帯でレッスンに励みます。毎日12時間以上働いているのと同じなんです。
だからこそ、自分の体の構造を知り、体調の変化を知り、ベストな体調を知っていなければならないのです。
誰も『禁酒禁煙』をしろ!!だとか、睡眠時間をしっかりとれ!!とか、そんなことは言いません。むしろ、タバコ上等、お酒楽しく飲めればいくらでもどうぞ、でOKです。
『好きな事を好きなだけやる』というスタンスは演技者を志す人にはとても大切な事だと思います。
ただ、疲れを溜めない、翌日に残さない体を作る努力をして下さい。
自分に合った『体力作り』の方法が必ずあるはずです。『それを探す努力をしていますか?』ということです。

これから色々な場面で、何度も言うと思います。『試行錯誤』して下さい。
『腑に落ちるまで考えて下さい』と。

では、次回は私が思う体力アップの為に先ず考えるべき【ABC】をご紹介します。

 

【6】体力の為のA・B・C

体力とは、筋力・心肺能力・俊敏性などの総合的な身体能力をいうことが多いのですが・・・
瞬発力・持久力などの筋肉系のアップの仕方は、想像がつくというか、皆さん当然分かっているし、特に腹筋等はしていると思うので、ここでは、『健康維持』という観点で話をしていきたいと思います。
何をするにも【基本】というものがありますし、全ての事は、基本を踏まえて考えなければいけない、というか定期的に基本を見つめ直すことが非常に大切だと思います。

A.アライメント
これは、ピラティスの考え方なのですが『本来あるべき姿』(=基本)と考えます。学校の理科準備室にある骨格標本をイメージしていただければわかり易いかと思います。
人は生きていく過程で、様々なクセが付き正しい(楽だ)と思っている姿勢がいつの間にか、あちこち『歪んで』しまっています。
『歪む』ということは、知らず知らずのうちに体に負担をかけているということになります。ですから、【本来あるべき姿】に戻してやる努力をして下さい。

これは、演技にも言える事です。長い月日レッスンをしたり、現場にいると知らず知らずのうちに表現に【クセ】がついてしまう可能性が高くなります。
それを理解した上で磨き込むと【個性】と呼ばれるものとなり安易に過ごすと只の【クセ】となります。

定期的に基本に立ち返る努力を心がけて下さい。

話が横道に逸れてしまいましたが、自分の体(骨格)を、前後左右から鏡に映し、骨格の歪みを確認、矯正をする努力を時々して下さい。

 

【7】体力の為のA・B・C その2

骨格の次は・・・

B.ブレス
演技を考える上で『腹式呼吸』は絶対に避けて通ることは出来ませんが、ここでは、肉体を鍛える為、整える為に『胸式呼吸』を考えます。
口から余分な息をしっかりと吐き、お腹をギュッと引き締めます。そのお腹をキープしつつ(横隔膜が下に降りないようにするため)肋骨を横に広げるように鼻から息を吸う。
一時期流行ったロングブレスダイエットのような感じです。
これをすることによって、『腹斜筋』・『腹直筋』・『骨盤底筋』などを鍛えていきます。『腹直筋』は内臓を安定させるコルセットのような役目を持っています。
位置が安定すれば、当然機能も安定してきます。栄養の摂取などが、効率良くなると思います。健康で疲れを溜めない体には、健康な内臓が必要不可欠なのです。

C.コア(コントロール)
コアを意識し、体幹の安定・強化を図ることで、身体の不調を取り除きます。
この際の『体幹』とは、頭部・四肢を除く全ての事(インナー・アウター両マッスル)を言います。

・インナーマッスル・・・深層筋
正しい姿勢を保ち、アウターマッスルの補助をします。

・アウターマッスル・・・表層筋
関節の動きなど大きなパワーを発揮する。
横隔膜・腹横筋などを意識していくことで調和のとれた繋がりのある身体となります。

このようにA・B・Cを関連付けながら全身を、骨格・筋肉レベルで考えてあげると健康な体作りができるのではないでしょうか?
あと、リンパの流れやツボ、栄養素の知識など知っておくと、免疫力をアップするのにとても役立つはずです。
興味が持てるモノは、何でも構いません!ドンドン知識を取り入れていきましょう!!

 

【8】第2の力…【気力】

「頑張れば、出来る!」などの精神論は、あまり好きではない。それは、私自身 努力するということが、苦手だからです。
でも、思わず『頑張れ!』と口走ってしまうことが最近多くなってきて…反省然り。
それほどまでに、『歯痒さ』を感じることが多いということだ。
『演技』という目に見えない感性の世界、そして他人の好みに評価が左右される厄介な代物に正面から向き合う難しさ・・・それを理解しないで、ただ「楽しい」から「好き」だからでは、続かないのは当然である。
確かに始めるきっかけは、「好き」だから「面白そう」だからで、十分だと思う。ただ続けるには『覚悟』が必要なのである。
そして、この『覚悟』を持たずに勉強を続けるから、すぐに『折れる』のである。

次に考えられるのが、最近の人は『叱られ慣れていない』し、『叱られないように』生きる事を教えられて育ってきている。
その結果、演技レッスンに於いても『小さくまとまろう』とする傾向にある。そして、ダメ出しをすると、自分を否定されたと考えるのだろうか?すぐに落ち込む。
もっと、大らかに考えられないだろうか?
自分の好きな道に進んでいるのだから、全てが楽しいことなのだ!と。
そう思えれば、自分を追い込むことも少なくなると思う。
人を楽しませる仕事に就くこうとしているのだから、演じる側も楽しそうにしなくちゃどうしようもない!
『健康』という熟語は、すこやかという意味だが、『健』は、身体、『康』は心の事。
身体も心も共に、すこやかでなければ、何も成しえない・・・と、言う事である。

 

【9】第3の力…【読解力】基礎編

ようやく本題に入る事ができる。
台本を渡されたとき、最初に必要とされる力が、この『読解力』です。
キャラクターを演じる為には、『話の内容』や『感情の流れ』を知る事が、とても大切になる、ということは誰にでも分かっているはずです。
ただ、何となく分かった気になって、好きなように(自分の喋りやすいように)セリフを言う人が多すぎる。と、いう事です。
この『読解力・どっかいりょく』という言葉は、学生の頃、現国でよく聞いたと思いますが、役者に必要な力は、そんなレベルではないため、教える時には敢えて『ど・く・か・い・りょ・く』という言い方をして、いかに大切な言葉なのか!という気持ちを伝えようとしています。
この『読解力』を鍛えるためにはどうすれば良いですか?と、よく質問されます。
その時必ず『やっぱり、本を読むべきですか』とも言われる。
その通り!!分かっているなら本を読みなさい!
ただ、【文字】を読み慣れていない人が、本を読もうとすると、時間が掛かって仕方がない。台本と向き合う以前に、『文字に慣れる』ということが先決だと思います。
そして、『読解力』は『理解力』だ!ということを理解する事。
『本を読み、文字に親しむ』と同時に、『人の言う事をちゃんと理解する』こと、この二つの作業が同時に出来るようにならないと、いくら本を読んでも、ただ読むだけで、中身を理解することは、到底できない。
【読解力】を鍛えるためには、他人との会話を『正確に理解する』力が必要不可欠なのです。

では、具体的に台本を読む際にどんな注意が必要なのか考えてみよう。

【1.無意識に言葉を見ない】
人は、本当に意識的に行動しないと、『うっかり』を連発してしまいます。
『ありがとう』と書いてあると、感謝の言葉と脳は認識し、口は『あ・り・が・と・う』と音(声)を簡単に出してしまう。難しい言葉だと、少し考えるが、日常的な言葉になればなるほど、【考えない】という、落とし穴が多くなる。
どんな気持ちなのか、きちんと判断しないと、表情は確定できないはず。
例えば、「余計なお世話をしてくれた」という気持ちが少しでも有るとしたら・・・同じ表情には、決してならないということは、誰でも判りますよね。

【2.全体を俯瞰で観る】
※その1 作者の思いを感じとる
作者は、ただセリフを書かない。『どんな言い方にして欲しいのか』語尾等にマークを付ける(エクスクラメーションマーク、3点リーダーなど)そのマークにどんな意味が、
思いが込められているのか、考えてあげることにより、内容に近付く。

※その2.相手のセリフをよく読む
自分のセリフだけを見ていると、文字に騙される、惑わされる可能性が高くなります。
表情が分からなくなった時、自分の言葉に相手がどんな反応をしているのかを探ることで自分のセリフの表情が分かることが多い。

以上のようなことに気を付けながら、頭をフル回転させて、真正面から文字と取り組む!そんな姿勢を続けることが、【読解力】を高める近道だと思います。

 

第3の力…【読解力】基礎対応編Ⅱ

【マーク詳細】
1.!(エクスクラメーション)
【強調】
このマークは、頻繁に付く。場合によっては、2つ3つまとめて付くこともある。
強調=大きな声を出す、という単純な図式に決してしないこと。
どんな気持ちをどう強調したいのか、細かく考えて表情を決める努力をすること。
【強調類似】
語尾に『っ』『ッ』『ぁ』『ァ』等が付き
!を更に強める。『ひらがな』より『カタカナ』の方がより強めな感じになることが多い気がする。

2.?(クエスチョン)
【疑問】
このマークも頻繁に付く。このマークの落とし穴は、?マークは『語尾上げ』という英語からきている知識の刷り込み。
日本語は、言葉の配列で語尾下げでもチャンと疑問に聞こえる言語である。しっかりと語尾を心地の良いところに収めながら疑問に聞こえるよう喋る努力をする事。
?マークを見て、【無意識】に語尾を上げてはいけない!と認識する。
【疑問】をハッキリと強調したいときには、遠慮なく語尾を上げる事。

3.「・・・」(3点リーダー)
【間】多くの場合、あきらかな感情の変化が有る。
ハッキリと、ある程度時間をかけて、感情を大きく(激しく)変化させる場合が多い。
よって、これを見かけたら『しっかりと間を取る』ことを意識する事。
この【間】の中で、感情変化の【息遣い】が入っても良いかもしれない。

4.「、 。」(句読点)
日本語で書かれている場合、必ず存在するマーク。基本的には、読んだとき、内容を理解しやすいように文を整理する役割を持つ。
喋る際には、この【句読点】でブレスをいれる事が多い。
人によっては、【句読点】は無視しても大丈夫と教える事がある。
これは、文字を目で追ったときの脳の処理(何度でも見返しが効く)と、音声で聞くときの脳の理解力の違いからくるものだと思う。
何度も喋ってみて、『聞き手が、1回聞いただけで、きちんと理解出来る』単語の繋がりを探して、喋る。
その結果、句点と違う位置でブレスをすることが有る。これが、句読点を無視する、という事であり、決して役者が喋りやすいからという単純な理由で無視するべきではない。

全力で作者の思いを探るようにして下さい。

NEW!

第3の力…【読解力】応用編

【読解力】という事で、色々言ってきたが、今回は、役者にとっての『読解力とは何か?』という事を考えてみよう。
講師・演出などに『言葉の裏を読め』とか『行間(余白)を読め』とか言われた経験が無い人はいない筈!
とするとこれが、役者に必要な『読解力』ということになります。
では、この『何も書いてない所を読む』とはどういうことなのか?

今まで【読解力】で書いて来た事を元に、『話の全体像を捕まえる』、与えられた『キャラクター』を具体的にイメージする。
それが出来た上で、『役』の感情がどのように【流れている】のか考える。この【流れている】というのが重要な事なんだと思う。

気持ちを考え、セリフをしゃべるだけでは、ダメなのである。
例えば 人は、他人の話を聞いているとき、どんなことを考えているのだろうか?と、いう事である。
台本を見ていると、相手のセリフを聞いていなくても、次に何をしゃべるのか書いてあるため、【安心して聞き流せる】のである。
そして、役者は目の前にある喋らなければいけないセリフに目を奪われ、そのセリフをどんな気持ちで喋るのか…という事に心を砕くようになってしまう。

【行間を読む】という事は、相手役のセリフを、何を考え・思い、気持ちが変化しているのか?を感じ、聞くということである。

人の気持ちは、空になることは無く、常に流れている・・・これが理解できると、セリフが毎回同じ音、同じリズムで出るなんてことはあり得ない筈だ、ということに気づく筈だ。

結果、豊かな表情になるはずである。

楽しくOH!しゃべり場!#08.好きな声優さん…女性編

前回書きましたが・・・本当に好きなんですよね、『池田昌子』さんの声が!!

なんと表現すれば良いのか・・・・

『どこまでも上品で、そして、限りなく艶っぽい』

陳腐な言い方をすると、こうなる。

中学生の頃、愛読していた月刊誌が2誌あった。

その一つが『SFマガジン』

この雑誌に関しては次の機会に詳しく書こうと思う。

そしてもう一つが『スクリーン』または『ロードショー』という海外映画の紹介雑誌。

これらを毎月全種購読できれば、最高だったんですが、裕福ではない家庭の中坊のお小遣いでは、どれか一冊を買うのが精一杯。毎月悩みに悩んで1冊に絞っていました(笑)

そんな映画好きな少年は、『オードリー・ヘプバーン』が大好きだった。そして特に好きだったのが『ローマの休日』
その『ローマの休日』がテレビでオンエアされたとき、本当に驚いた、昂奮した!!

大好きなヘプバーンが日本語で喋っているのに違和感が無い!いや、無いどころか…一言一言がメチャクチャ可愛い!!
ヘプバーンの魅力が、吹き替えをすることで別人にならず、更に輝きを増している!ラストのキャストを食い入るように見、そこに『池田昌子』の名前を見つけたのだった!

それ以来、すっかりファンになってしまいました(〃艸〃)ムフッ