セリフの表情というもの

ボクを覚えてくださる皆さま、ご無沙汰しております。
ボクのことを知らないという皆さん、はじめまして。
選抜クラスのシロです。
大体黒い服を着ていますがシロです。

光陰矢の如し、ガジェットリンクの養成所に入ってからもうすぐ一年が経ち、選抜生にとっての初めての所内審査もすぐ目の前に来ていました。
今日のレッスンは、その所内審査の対策、第一回目です。
誇張ではなくこれからの人生をかけた審査の、そのための対策レッスンなので、皆さん気合十分、外では雪がちらほら降っているにもかかわらず、心も体も熱々です(断じて暖房が強いせいではない)。

去年の九月辺りにすでにプロクラスの先輩たちが言及していたと思いますが、所内審査ではボイスサンプルの収録を想定して、自分でその収録原稿を用意してきます。
「自分で用意したのだから分かっていて当然……とも限らない!」との先輩の言の通り、自分が本当に完全に理解していて、自分の実力を十二分に出せる原稿を作るのは、中々難しいことです。自分への理解と、語彙力、文章力、そしてセンスが試されます。
今回のレッスンはこういった部分も含めて、みっちりたっぷり3時間しごかれました。

まずは1人ずつ自分の用意した原稿を最後まで演じて、その後添削しつつナレーションの部分をやり、最後にセリフの中から自分が一番聞かせたい物だけを選び、平松さんの指導の下で内容を練り上げながらやりました。
皆さん一から原稿を作ってきたので、参考にできるものもなく、直し方をすごく悩んだところもありました。こういう場合は本人と指導する平松さんだけではなく、ほかの皆も一緒になって脳をひねります。この仲間との一体感、なかなかいいものです。

個人としては、今回の一番のポイントは「セリフにもっと表情、変化を作れるはず」ところです。
自分で言うのもなんですが、今回の所内審査のため、今現在の自分が出せる、表現できる内容を精一杯厳選してきた所存です。時間には限りがあるから、なるべく多くの表現ができる内容を、できるだけ詰めて、原稿の一番最初に「ボン!」と持ってきました。
なので、セリフにおいての表情の変化は、今回の自分が一番力を入れた部分と言えるでしょう。
それでも、やはりプロの表現者から見ると「まだ足りない、もっとやれるはず」と、たくさん指導をいただきました。
それも、別にセリフを変えた訳でもなく、ただ演技の方向を少し修正し、セリフから出来得る状況をより整え、動きのきっかけをちょっといじっただけで、内容が格段に面白くなりました。しかもボクがやろうとしたことの方向性を曲げることなく、それをより鮮明に、力強く表情豊かにすることが出来たので、本当にさすがというしかありません。
セリフの表情は、ほんの少しの工夫で、すごく変わるのです。
その少しの工夫を、これからもっと探究していきたいと、改めて思いました。

今回時間的に、ナレーションと1つのセリフしかみてもらえませんでしたが、帰ったらこの指導を参考に他の内容をもっと進化させられる、ということを考えると、今からワクワクが止まりません。
もちろん、一番基礎なところの滑舌、アクセント、イントネーションなども疎かにはできません。もっと安定なものにして、所内審査に臨みます。

運命の分岐点まで、残り2週間足らず。
自分の最善を尽くし、むしろ最善以上を尽くすつもりで、未来を切り開きましょう。